カシオペア座  Cassiopeia
   広さ 598.4 平方度   南中日 12月02日

散開星団

M52 (NGC7654) 23h22m00+61゚19' 7.3等。
 双眼鏡で星雲状。ひとつひとつの星の光度は 10〜11等級くらいです。
 10cmで微星が判明してきます。明るくびっしりと星が集まっていて、目が慣れて来れば来るほど星の数が増える感じです。
 でも全部の星を分離するには口径 30cm以上の望遠鏡が必要なのでしょう。
 全体の形は、半円とか、不正三角形とか、鳥の形に見えるという人もいます。
 地球からは 5,200光年の距離にあります。
H21 23h51m08+61゚29' 9.0等。
NGC7789 23h54m05+56゚26' 9.6等。
 ρ星とσ星の中間にあります。大きくて星数も多いのですが、なにぶん11等以下の微星ばかり。8cmではぼんやりとした星雲状。10cmでようやく星が見え始めます。
 だが15cm以上ならきめの細かい上品な星団であるとわかります。中口径での対象。
NGC7790 23h54m05+60゚56' 7.1等。
 8cmを要する。同じ視野に
NGC7788 が見られる。
NGC129 00h27m01+59゚57' 10.0等。
 6cmでごく僅か見え、20cmから微星が判明。星配列は乱雑といった印象。
NGC133 00h28m04+63゚03' 9.1等。
 
κ星の北 25'にある。5cm級で見える。
NGC146 00h30m03+63゚01' 9.8等。
 
κ星を囲む星団。個々の星は明るく、5cmで約 10個見える。
NGC225 00h40m05+61゚31' 9.1等。
 良くまとまった星団。γ星とκ星のほぼ中間。10cmで興味深い対象。
NGC457 01h15m09+58゚04' 7.5等。
 5cmで三角形の星の配置が見えます。周囲を 9〜10等星が連なっている。
 星団の端にある橙色星は、10cmから目立ってきます。近くにある
φ星は、星団とは無関係です。
 40'北に
NGC436 が後続する。
 【参】 特異天体を参照  ↓
NGC559 01h26m01+63゚02' 7.3等。
 8cm級からゆがんだ姿が分かる。20cmでその詳細がわかる。
M103 (NGC581) 01h29m09+60゚27' 7.4等。
 星数約 60の小星団です。
 8cmで覗いた第一印象は、明るい星がまるで矢の頭のような三角形の中に集まっているこじんまり感です。
 10cmになると、数組の重星があるのがわかり壮観です。特に橙色の星が鮮やかですね。
 δ星とε星の間には多数の散開星団があるので、しっかり位置を確認していないと間違いやすいですよ。
NGC637 01h38m03+63゚47' 7.1等。
 やや明るい星が三角形を作る。8cmから位置がわかる。20cmで個々の星の詳細が判明。
NGC654 01h40m06+61゚38' 9.1等。
 5cm、8cmでは小星雲状。10cmで近くの重星数組がわかる。
NGC663 01h42m06+61゚00' 7.1等。
 δ星とε星とで平べったい二等辺三角形を作り、その頂点あたりを探します。
 思いのほか光度もあり星数も多く、近くにある M103 よりもよほど 見ごたえのある散開星団 です。
 メシエがなぜカタログに入れなかったのか、不思議なくらいです。
 双眼鏡でも場所が分かります。
 小口径では星雲状。数組の重星と赤色星は 10cmからわかります。
Cr463 01h48m04+71゚57' 5.7等。
 50番星と40番星にはさまれた、大型の散開星団です。双眼鏡でも星が半円形に集まっている様子がわかります。
 ただし暗い星ばかりなので、空の条件のよくない日は探すのに苦労します。
ST-2 02h15m08+59゚16' 4.4等。
 ペルセウス座二重星団の北約 2.5゚ にあります。大型なので双眼鏡で二重星団と同じ視野に入っているはずですが、「え、あれかな?」というほど散漫です。
 10cmでは星が散らばりすぎて、「ただ天の川の一部じゃん。」 といった雰囲気です。
 しかしその控え目で疎らな風景がたまらない、と言う方には、良い撮影対象になることでしょう。
Mel 15 (IC1805) 02h28m09+61゚14' 7.0等
 ペルセウス座二重星団の北側には、その形からハート星雲(
IC1805)や胎児星雲(IC1848)と呼ばれる散光星雲の群れがあります。
 天体写真の愛好家には人気のエリアなんですが、眼視ではまったく見えません。

 その代わりと言ってはなんですが、IC1805 の中心部に望遠鏡を向けると、Mel15 と呼ばれる素敵な散開星団に出会うことができます。
 観察には最低 8cmが必要ですが、星団そのものは大きくて、約 40個の星がが乱舞する風景は、一見の価値があります。

 誕生 130万年の若い散開星団です。できるだけ低倍率で見たい対象です。
 1゚15’北には、別の散開星団
NGC1027 も同一視野に入ります。
H1 03h07m08+63゚04' 7.2等。
 5cmでその特異な星列が興味深い。20cmで明暗の星が交錯する姿を面白く見ることができる。

超新星残骸

カシオペアA 3C 461) 23h23m26+58゚48'  
 ケフェウス座との境界付近にある超新星残骸で、1947年に強力な電波源として発見されました。
 可視光での対応天体は、1950年に同定されています。地球からの距離は 1,1000光年でした。
 爆発後に放出されたガス雲が現在も、4,000km/sという速度で膨張を続けており、条件の良い空には肉眼でもかすかに見ることができます。
 現在の膨張速度のデータから逆算すると、この天体を作った
超新星爆発は 1667年頃に起きた と推定されますが、その時期に超新星を観測したという記録は、歴史上どこにも残っていません。
 これはおそらく星間塵によって、可視光の放射が地球に達する前に吸収されてしまったためだと考えられています。

系外星雲

NGC147 00h30m04+48゚13’ 9.4等 E4型。
 15cmに適する。
NGC185 00h36m01+48゚04’ 9.4等。
 10cm以上を要する。近くに8等の重星が2組見える。
NGC278 00h49m02+47゚17’ 11.0等。
 10cm以上で見えるが、
NGC185 よりもさらに淡い。9'へだてて9等星あり。

重星 

ARSh355) 主星は変光星(4.9〜5.0等)−7.1等
 5cmで位置はわかる。主星、伴星ともに重星で、4つの星を判別するには 15cm以上を要する。
σ星(Σ3049) 5.1−7.2等
 8cm高倍率でようやく分離する。15cmでは美しい。
Σ3053 6.0−7.5等
 5〜7cmで分離する。藤色と緑色の一対。
ηアキルド(Σ60) 3.4−7.5等
 いずれも地球から 19光年の近さにあり、周期 526年の連星です。7.5cmで分離するでしょう。黄色と紅色の美しい一対です。 
ι星(Σ262) 4.8−7.0−8.3等
 肉眼ではひとつの星に見えますが、10cm以上で見ると三重星です。8cmでの分離は無理でしょう。
 色は薄黄色−緑青色−紅色。
 4.8等と 7.0等の2星は、周期 900年で廻り合っている連星です。

変光星

 7.3〜12.8等。 ミラ型。 周期 228日。
 5.5〜13.0等。 ミラ型。 周期 431日。
ρ星 4.1〜6.2等。 不規則型。
 膨張と収縮を繰り返す、金色の脈動超巨星。周期は1年以下のようだが、確定しない。
γ星ツィー) 1.6〜3.0等。 不規則型。
 明るくてどの季節にも観測できるので、初心者が長期の変光記録に挑戦するのに最適でしょう。
 普段は 2.2等星ですが、一時的に突然明るさが変化します。高速で自転しているため、この星の赤道からガスの環が放出されるのであろうと考えられています。
 またγ星ツィーは、中性子星を伴星に持つ連星で、強力な
線を放出しています。ほかに肉眼で見える線源の連星はありません。
 7.9〜15.2等。 ミラ型。 周期 612日。

特異天体

NGC457 (ET星団)
 中程度の普通の散開星団です。
 数十個の星が集まっているだけのありふれた星団なのですが、この星団とは無関係の
φ星(5等)と、星団の端にある明るい橙色星(7等)のふたつを眼玉に見なすと、まるで映画 「ET」 に出てきた宇宙人の子どもが、両手を拡げて駆け寄っている姿に微星が配列していることから、星見仲間の間では 「ET星団」 と呼んで親しまれています。
 観望会でみなさんに紹介をすると、喜んでもらえる人気のスポットです。一度あなたも自分の眼で、その可愛い姿を確かめてみませんか。