エリダヌス座  Eridanus
   広さ 1137.9 平方度   南中日 1月14日

惑星状星雲

NGC1535 04h11m09-12゚52' 9.3等。
 慣れた人なら、5cmくらいでこの位置に9等の恒星状の光を見るでしょう。
   10〜15cmでぼんやりした円形が見えて、ようやく星雲であることに気付きます。
 内部の微細な構造を見るには、40cm以上が必要。

系外星雲

NGC1084 02h43m05-07゚47' 11.1等 Sc型。
 5cmでわかる。8cmであきらか。
 35'南に7等星先行。8等星 20'北先行。
NGC1187 03h00m04-23゚04' 10.6等 Sc型。
 τ3星の北45'にある。8cmでは無理。8等星が 5'に北先行。7’南にも先行。
NGC1232 03h07m05-20゚46' 10.5等 Sc型。
 6cmでかすか。10'へだて8等星北接続。
 大口径で撮影された写真では、不自然にねじ曲がった渦状腕が印象的だが、20〜30cm級ではそこまで確認できない。
NGC1291 03h15m05-41゚17' 9.4等 SBO3型。
 8cmで長く伸びた像に見える。13'へだて8等星南先行。
NGC1300 03h17m05-19゚35' 10.6等 SBb型。
 8cmむきの対象。12'へだてて10等星後続。
   2004年9月に、ハッブル宇宙望遠鏡によって棒状銀河の姿が撮影された。
 しかし、その特異な腕のようすを見るには 20cm以上が必要。
NGC1309 03h19m08-15゚35' 11.2等 Sc型。
 これも 8cmむき。6'へだてて8等星南先行。
NGC1332 03h24m01-21゚31' 11.2等 Sc型。
 10cmでも淡い。
NGC1353 03h29m08-21゚00' 11.9等 Sb型。
 8cmでぼんやり。
IC1953 03h31m04-21゚39' 12.0等 Sc型。
 
τ5星の北10'にある。8cmで見られる。
NGC1386 03h35m00-36゚10' 11.9等 SO2型。
 8cmで可。
NGC1395 03h36m03-23゚11' 11.4等 E3型。
 8cmでぼんやりと入る。15cmでおぼろな光班。3'南に 10等星。
NGC1400 03h37m02-18゚51' 12.0等 E1型。
 8cmにむく。20'に8等星。
NGC1404 03h37m00-35゚45' 11.1等。
 5cmではやや無理。8cmでかすか。
 
1399 の 10'南接続。5'に8等星南後続。
NGC1407 03h37m09-18゚44' 11.2等 E0型。
 5cmでかすかにわかる。
NGC1421 03h40m02-13゚40' 11.4等 Sb型。
 8cmで長軸が南北に向いた姿がかすかにわかる。15'へだて 10等星北先行。
NGC1518 04h04m07-21゚18' 11.6等 Sb型。
 8cmでわかる。15cmでぼんやり。8等星 3'南先行。
NGC1532 04h10m02-33゚00' 11.2等。
 8cmで見えます。
 15cmでよーく眺めてください。すぐ 2'北にぼやっと光班が見えますか。
 これは
1532 の極方向から接近している、レンズ型渦巻き星雲 NGC 1531です。
 
これらふたつの銀河は近々衝突し (と言っても数百万年後?) 合体する と思われます。

NGC1537 04h11m08-31゚40' 11.4等 S型。
 5cmでやや困難、8cmで見える。30'南に7等星。
NGC1637 04h38m09-02゚56' 11.3等 Sc型。
 8cmでかすかに見える。7'へだてて9等星北先行。
NGC1700 04h54m04-04゚56' 11.9等。
 8cmで丸くかすかな姿。62番星の 20'北接続。8'へだて8等星北先行。

重星 

p星,凾T 6.0−6.1等。
 周期 251年の連星。5cmで充分楽しめる。光度が等しい可愛い双子星。
 ただし低倍率では、アケルナルの輝きが邪魔になる。
3527 6.9−7.3等。
 8cmでは長く伸びた像にしか見えない。
θ星[アカマル],凾X 3.4−4.5等。
 5cmで分離する。魅力的な双子の白色星。小型望遠鏡でぜひ鑑賞しておきたい対象。
f星 16 4.9−5.4等。
 5cmで分かれる。黄色と青色。
32番星470 4.9−6.4等。
 5cmで分かれる。薄黄色と青緑色のあざやかな一対。
小型のアルビレオ と言ったところ。オリオン座リゲルと赤緯が近いので、日本でも見やすい。
3642 6.5−8.4等。
 伴星がかすかなので、15cmが必要。υ4星の 15'南接続。
39番星516 5.1−8.9等。
 伴星がかすかなので、確認には 15cmを要するでしょう。
ο2星(40番星)518 4.5−9.4等。
 8cmでも 3重星であることが分かる。最も明るい 4.5等の赤色巨星は、太陽に似た性質を持っていると思われる。

エリダヌスο2星(3重星)

 9.4等の白色巨星は、良く見るとふたつに分かれる。これらは互いに廻り合っている連星である。
 三つの星は我々から 16.5光年の距離にある。オリオン座リゲルと赤緯が近いので、日本でも見やすい。
Σ570 6.7−7.7等。
 6cmでわかれる。
Σ576 7.4−7.7等。
 53番星の北 1
°15'。5cmで分離する。
55番星590 6.6−6.8等。
 5cmで分かれる。

変光星 

7.0〜8.6等。 半不規則型。周期 80日。
7.4〜13.2等。 ミラ型。周期 252日。

特異天体 

アケルナルAchernar) エリダヌス座のα星。
 青白色の 0.5等星で、全店では9番目に明るい1等星です。地球からは 140光年の距離にあります。
 アケルナルの赤緯は -57゚14' なので、北緯約 33度より北では地平線より上に昇って来ません。
 そのため、日本では鹿児島・宮崎・高知南部・熊本南部より南の地域でしか見る事ができないことになります。

 「アケルナル」 とは、アラビア語で 「
川の果て」(khir an-nahr アーヒル・アン=ナハル に由来する) の意味で、エリダヌス川の行き着くところを示しています。
 ただし、英語では 「アカーナー」 と発音します。以前はこう呼ぶ人も多かったですよね。

 2003年のヨーロッパ南天天文台のVLT干渉計による観測によると、赤道方向の直径は太陽の約 12倍、極方向は約 7.7倍であり、赤道方向の方が 1.5倍あまりも長い、
つぶれた形 をしていることが分かりました。
 これは秒速約 250kmという猛スピードで自転しているためだと考えられています。(太陽は秒速約 1.8km)。

アケルナル想像図

ε星 エリダヌス座イプシロン星。
        
 03h32m56-09゚27'30″3.73等。
 エリダヌス座北部にあり、オリオン座リゲルと
赤緯が近い平凡な4等星です。しかし太陽系からの距離はわずか 10.5光年 で、ケンタウルス座α星系(アルファ・ケンタウリ)に次いで2番目に近い惑星系です。
 スペクトルが比較的に太陽に似ているうえ、少なくとも 1個の太陽系外惑星を持つことが確認されたことで、知的生命体がいるかもしれないと、オズマ計画のターゲットにもなりました。

 現在では文明の存在を示唆する証拠は得られていませんが、エリダヌス座ε星の周囲には塵からなる円盤が観測されており、これは太陽系で言うとエッジワース・カイパーベルトに相当すると考えられます。
 太陽系の形成モデルに照らし合わせると、地球型惑星が存在する可能性はあります。
 もし 0.53
AU(1AUとは太陽と地球間の距離) の軌道に 岩石型惑星 があれば、生命の居住に適しているだろうと考えられているのです。

 同様に地球近傍で生命体の可能性が検討されている惑星系には、以下の三つがあります。
ケンタウルス座α星Bb
 地球に最も近い星系 アルファ・ケンタウリ(α Centauri) は、黄色の主系列星のα星A と、オレンジ色の主系列星のα星B と、赤色矮星α星C プロキシマ・ケンタウリ(Proxima Centauri)の三重連星です。
 このうち地球から
4光年 の距離にあるα星B を公転する太陽系外惑星が、2012年10月に発見されました。質量は地球のおよそ 1.13倍の岩石型です。
 ただしその軌道は主星にあまりに近いので、生命が存在するには高温すぎるかも知れません。

くじら座τ星eTau Cetus e
 くじら座タウ星は地球から約
11.9光年 離れた位置にある、太陽と似た単独の恒星です。
 くじら座τ星eは、τ星系の内側から4番目の惑星で、0.552
AU 離れたところを 168.12日かけて公転しています。これは惑星の表面に液体の水が存在しうる ハビタブルゾーン内 にあたります。
 年齢は 58億年と、生命が誕生するには十分な時間が経過していると考えられ、大気が地球並みの温室効果を持てば、平均気温は8℃くらいと予想されます。

グリーゼ 581g (Gliese 581g)
 てんびん座にあり、地球から約
20光年 離れた赤色矮星 グリーゼ 581の内側から6番目を公転している、未確認の太陽系外惑星です。
 主星から 0.13
AU離れた軌道を 32日で公転しており、地球の 2.2倍以上の質量を持つとされています。
 まさにグリーゼ 581のハビタブルゾーンのほぼ中央を公転していることで注目されました。
 惑星表面は -12℃ですが、仮に水と岩石で構成されている場合、液体の水が充分に存在できる環境を保てていると思われます。
 半径は地球の 1.5倍くらいでしょうか。表面の重力の強さは地球の 1.1倍と推測されており、表面に大気を維持するには十分な強さです。