こぐま座  Ursa Minor
   広さ 255.9平方度   南中日 7月13日

系外星雲

NGC6217 16h34m09+78゚18' 11.8等。 Sc型。
 8cmでは無理です。15cmで位置がわかる程度。20cmでやっと長円形に見えてきます。 

重星 

α(Σ93
 主星はご存知
北極星 で 「ポラリス (Polaris)」 の名でも呼ばれています
 実は三重連星で、ケフェイド型変光星でもある
ポラリスA と、8.9等の主系列星である ポラリスB とが、約 2700天文単位離れて回り合っています。
 口径 5cmでの伴星分離は厳しいかもしれません。7cmでならどうにか分離します。

 1896年、リック天文台のキャンベルは、そのポラリスAの視線速度(地球から見た視線方向の速度)が、−19.6km/sから−13/6km/sまで、4日周期(正確には3日23時間15分)で変化していることを見つけました。
 このことが、ポラリスA のごく近い軌道に、もう1つ伴星が存在するのではないかとの予測を生みました。
 そして 1929年に分光観測によって、ポラリスA に太陽の2倍程度の伴星 「
ポラリスP」 が存在することが確認されたのです。
 しかしポラリスA からの距離は約 20天文単位しか離れていないため、主星の光に埋もれ、ハッブル宇宙望遠鏡クラスでないと直接撮影することはできません。
π1(Σ1972) 6.9−7.7等。
 3cm低倍率でたやすく分離して見える。 
γファルカド) 3.0−5.0等。
 肉眼でも双眼鏡でも分離できる。γ星は 480光年の距離にある青白色の巨星。伴星の11番星は 390光年にあるオレンジ色の巨星。
η(エータ)星 5.0−5.5等。
 97光年の距離にある白色の星。肉眼では 19番星が近くに見えるが、15cmで主星自身が二重星であることが分かる。

変光星

α星北極星) 2.12.3等。 ケフェウスδ型。周期 4日。
 北極星もわずかに変光しています。半径が膨張と収縮とを繰り返す脈動のせいです。
 このような変光星を、「
ケフェイド型変光星」 と呼んでいます。
 ただし変光幅が 0.17等と小さく、近くに基準星も少ないので観測には苦労させられます。

 ケフェイド型変光星の変光データは、天体距離測定の標準光源として利用できるため、とても重要です。
地球から最も近いケフェイド であるポラリスは詳しく研究されています。
 1900年頃の観測では、ポラリスは約 3.97日の周期で、平均光度から約 ±8%の振幅で変光していました。しかし20世紀半ばになると、変光幅は急速に減少し、現在では 1%弱の変光幅にまで減少しています、

 またトロント大学のフェローによれば、変光の周期はこの 100年間に5分16秒だけ伸びており、視線速度の変化幅も約 2km/sに落ち込んでいるそうです。
 北極星の脈動は、これからゆっくりと衰えていくのでしょうか。

 なお、このポラリスA は現在天の北極から1度ほどずれているため、長時間露出撮影では小さな円弧を描きますが、2095年には最も極に近付くそうです。その頃もう一度長時間写真を撮ってください。ほとんど点になって写ると思いますよ。