南十字座    Crux
   広さ 68.4平方度   南中日 5月23日

散開星団

NGC4052 12h00m06-62゚54' 9.0等。
NGC4103 12h04m01-60゚58' 7.8等。
NGC4349 12h21m04-61゚37' 8.1等。
NGC4439 12h25m07-59゚49' 9.2等。
H5 12h25m02-60゚29' 8.5等。
NGC4463 12h27m01-64゚30' 8.5等。
NGC4609 12h39m04-62゚42' 8.9等。
NGC4755 12h50m06-60゚05' 5.2等。
 肉眼でも南天の天の川の中に輝いて見える、壮麗な散開星団です。
 イギリスの天文学者ハーシェルは、この輝きを 「
宝石箱」 と名付けました。
 双眼鏡か 5cmの望遠鏡でも、ひとつひとつの星のきらめきを堪能できます。
 5.9等のκ星を含め、ほとんどの星は青白色の若い超巨星なのですが、その星団の真ん中に1個の赤色超巨星があって、それはもううっとりとする眺めです。
 星団の大きさは約 20光年で、地球からの距離は 6,400光年程度と推測されています。

重星 

α星(アクルックス) 1.3−1.7等。
 肉眼では 0.8等級の1個の星に見えますが、実は二重星です。
 小型の望遠鏡で、きらきらと輝く
ふたつの1等星が寄り添っている 姿は壮観です。
 両方とも地球から 320光年の距離にあり、連星を形成しているものと思われますが、公転周期は不明です。
 双眼鏡ではこの二つの星から南に離れた位置に5等星が見えますが、相互関係はありません。
γ星124) 1.6−6.7等。
 離角の大きな二重星です。
 明るい主星は 1.6等の赤色巨星で、地球から 88光年の距離にあります。
 双眼鏡でも簡単に分離して見えるでしょう。
ι星 4.7−9.5等。
 離角が大きいので、5cmで分離可能。
μ星126) 4.3−5.4等。
 3cmでも分離します。双眼鏡でも倍率が高ければ、分かれてくれるかも知れません。
 伴星の方は、高速で自転しながらガスの環を放出しており、その影響で
短時間で明るさが変わります ので、南半球に旅行する機会があれば、ぜひじっくり時間をとっての観測をお勧めします。

変光星

β星(ベクルックス) 1.3〜1.4等 周期 0.2日。
 地球から 350光年離れた青白色巨星です。
 この星は1日に5回、膨張と収縮を繰り返しています。
 ただし、変光幅がおよそ 0.1等なので、肉眼で観察するのは難しい。

特異天体

コールサック (石炭袋)
 この星座の南東部分に、ちりとガスからなるくさび形の巨大な暗黒星雲があります。
全天で最も目立つ暗黒星雲 であると言えるでしょう。
 地球からは 600光年の位置にあり、その背後にあるはずの天の川の星々の光をさえぎってしまっているのです。
 晴れた日なら肉眼でも、天の川を背景に、ぽっかりと穴が空いたようなシルエットを確認できます。
 この星図上で言えば、α星ι星を結ぶ線から左下全てを覆い、さらに、はえ座やケンタウルス座まではみ出しています。
 唯一
NGC4609 は、この暗黒星雲より手前に存在しているため、我々にも観測できるのです。