おおかみ座 Lupus
   広さ 334.0 平方度   南中日 7月03日

散開星団 

NGC5593 14h22m04-54゚35'。
NGC5749 14h45m03-54゚19' 9.0等。
NGC5822 15h01m06-54゚09' 6.4等。
 100個以上の微光星が群がっている。見かけの大きさは満月とほぼ同じ。
   双眼鏡か低倍率望遠鏡の方が楽しめる。
 ただし日本では南天に低いので、沖縄以北での観測は、残念なことに困難。
 地球からの距離は 3000光年。

球状星団 

NGC5824 15h00m09-32゚53' 9.3等。
 5cmで存在はわかる。15cmではっきりする。しかし、周囲の星を分離するのは無理。
NGC5927 15h24m04-50゚29' 8.8等。
 8cmでも淡い。
NGC5986 15h42m08-37゚37' 7.0等。
 5cmで丸い星雲状。15cmから、まわりの微星が見え始める。
 太陽系からの距離は 3万5000光年と見積もられている。
 

惑星状星雲 

IC4406 14h19m03-43゚55' 9.5等。
 7cmで見られます。20cmだと、円形でなく 長方形 の形をしているのが分かるでしょう。
   新星爆発をして双曲的に広がるガスを、真横から見ているので、このような形になるのです。
 九州・沖縄なら、条件の良い日にぜひ挑戦してみてほしい。
NGC5882 15h13m04-45゚28' 10.5等。
 7cmでようやく見つかる。
 ハッブル望遠鏡によって、内部の見事な微細構造が撮影されて話題になったが、アマチュアの望遠鏡では、小さくて丸い粒にしか見えない。  
 太陽系からは 8800光年の距離にある

系外星雲 

NGC5530 14h15m04-43゚09' 11.8等 Sc型。
IC4444 14h28m05-43゚12' 11.7等 Sb型。
NGC5643 14h29m05-43゚59' 9.7等 SBc型。
NGC6026 15h58m01-34゚25' 12.0等。
 15cmを要する。

重星 

4672 5.8−8.0等。
 8cmでかすかに伴星がわかる。
4715 6.2−7.0等。
 5cmでは長く伸びた姿に見える。8cmで分かれて見える。
π星 ,h4728 4.7−4.8等。
 5cmでせいぜい長く伸びた像に見える。8cmでどうにか分離。
 ともに青白色の美しい一対。
178  6.4−7.1等。
 5cmでよく分かれる。
κ星 ,177 4.1−6.0等。
 5cmで容易に分離する。黄緑色と白色または薄青色。
μ星 ,180 4.4−7.2等。
 5cmで分離。黄色と青色。実は多重星で、10cm以上なら主星が2個の5等星に分かれる。
ε星 ,182 3.8−9.1等。
 8cmで分かれる。濃い黄色と青色。主星もまた重星だが、10cmでも分かれない。
Hwe79 6.5−8.3等。
 伴星がかすかなので、分離には8cmを要する。
192  6.5−7.2等。
 5cmでどうにか。8cmであれば容易に分かれる。
ξ星 ,196 5.3−5.8等。
 5cmで良く分かれる。薄青色と薄黄色。
η星 ,197 3.6−7.9等。
 青色と青緑色の一対だが、伴星が暗いので、分離には8cmを要する。

特異天体 

SN 1006 (超新星残骸1006)
 西暦
1006年4月30日から5月1日の夜に、おおかみ座領域に出現した超新星の残骸です。地球からの距離はおよそ 7200光年。記録に残されている限り、歴史上で最も視等級が明るくなった天体 なのです(太陽と月を除く、-9等星)。
 いくつかの資料では、この星は影が落ちるほど明るく、時には昼間でも確かに見ることができたと述べられており、現代の天文学者フランク・ウィンクラーは、「
1006年の春には、人々はおそらくこの星の光で、深夜でも本を読むことが出来たであろう」 と述べています。
 
 最も明るく輝いた時期が3ヶ月間続き、その後この超新星は暗くなり、それから約
18ヶ月にわたって再び明るくなった、と記されています。結局この星は2年間以上、夜空に肉眼で見える明るさで輝いていたと推定されています。
 日本では 「新古今和歌集」 でおなじみの
藤原定家 が、「明月記」 第五十二巻(寛喜二年冬記)の中で、『一乗院寛弘三年四月二日癸酉(西暦1006年5月1日)、騎官(おおかみ座)の中に大客星あり。』 と言及しています。
 米国アリゾナ州に遺されているホホカム族の岩絵には、この超新星を描いたのではないかとされる絵があります。

 残骸が光学的に撮影される前は、電波源
PKS 1459-41 と呼ばれていました。
 最新の観測では、この超新星残骸は約
65光年の直径を持ち、速度 2,800km/sで膨張していることが分かっています。
 
Ia型超新星の残骸として予想された通り、星雲の中心部にはパルサーやブラックホールは見つかっていません。