ペガスス座  Pegasus
   広さ 1121平方度   南中日 10月25日

球状星団

15 (NGC7078) 21h27m06+11゚57' 5.2等。
 ペガスス(天馬)の鼻先ε星の北西にあります。近くに6等星があるので見つけるのは簡単です。
 双眼鏡で、恒星とは明らかに区別が付きます。
 5cmで星雲状。10cmだと、周囲の微星がぽつぽつと見え始めます。地球からの距離はおよそ3万光年です。
 そのまま望遠鏡を南に向けると、みずがめ座のM2やぎ座のM30 と、小口径望遠鏡向きの球状星団が縦方向に並んでいますから、それぞれ特徴のある見え味を比較するのも面白いと思いますよ。

系外星雲

NGC7177 21h58m03+17゚29' 11.6等 Sb型。
 5cmで見える。12‘へだてて9等星が続く。
NGC7217 22h05m06+31゚07' 10.2等 Sb型。
 6cmで見える。4‘へだてて9等星が続く。
NGC7331 22h34m08+34゚10' 9.6等 Sb型。
 5cmで中心だけわかります。20cm以上でようやく長円形の姿が見えてきます。
 私たちが棲む銀河系とタイプも大きさも似た銀河として、よく紹介されています。
 もしこの銀河にも知的生命体がいるのなら、彼らも私たちの天の川を、こんな姿で眺めているのでしょうか。
 あなたも望遠鏡観察のついでに、彼らに向かって、おーいと呼びかけてみませんか。
NGC7448 22h57m06+15゚43' 11.9等 Sc型。
 8cmでかすかにわかる。5‘へだてて8等星が見える。
NGC7479 23h02m04+12゚03' 11.6等 SBc型。
 8〜10cmでもかすか。くわしくはわからない。20cm以上で、ようやく中心部が輝いた長円形の姿が見える。
NGC7678 23h26m01+22゚09' 12.5等 S型。
NGC7741 23h41m04+25゚45' 11.6等 SBc型。
NGC7742 23h44m16+10゚46' 12.4等 SAb型。
 明るい中心部の周りをガスが取り巻いている、珍しいリング状銀河です。
 中心部と周辺部の渦方向が逆になっているため、通常の渦巻銀河に、ガス成分の多い矮小銀河が衝突して形成されたものと考えられています。
NGC7814 00h00m07+15゚51' 11.7等 Sb型。
 8cmを要する。

重星 

Σ2799 7.4−7.5等
 8cmでの分離は無理か。条件の良い日は 10cmで分かれる。現在離角は拡がりつつある。
3番星56(APP1) 6.3−7.8等
 5cmできれいに分かれます。薄黄色と紫色の一対。
ε星エニフ) 2.4−8.0等
 ペガススの鼻先にあたる星です。離角が大きいので、高性能の双眼鏡か 5cmで、充分分かれて見えます。主星は黄色の超巨星。
Σ2841 6.5−8.6等
 6cmできれいに分かれます。鮮黄色と青色の一対。
Σ2848 7.1−7.6等
 5cm以上でよく分かれる。
Σ2878 6.9−8.1等
 7〜8cmでは完全に分かれない。観測には 10cm以上を要する。
37番星,Σ2912 5.7−7.1等
 周期 143年の連星。10cmではせいぜい良くて長く伸びた像が見えるだけ。
 分離には 20cm以上を要する。薄黄色と青色。
Σ2978 6.2−7.8等
 6cmでわかれる。白色と青色の一対。
Σ3044 7.3−8.0等
 8cmで見える。

変光星

AG 6.0〜9.4等。 不規則型。周期不明。
 7.1〜13.8等。 ミラ型。周期 378日。
β星 2.3〜2.7等。 不規則型。周期不明。
 「ペガススの四辺形」 の一角を占める明るい星だが、変光幅が小さいので、初心者には観測が難しい。
 7.9〜13.0等。 ミラ型。周期 144日。

特異天体

HD 209458 SAO 107623
 22h03m11+18゚53' 7.7等 距離 154±7 光年

 太陽系のほかにも惑星を持つ恒星があるのではないかと、人類は 20世紀中ごろから探してきましたが、距離があまりに遠いため、それを直接望遠鏡やカメラでとらえることはほぼ不可能でした。
 しかし、もし主星の回りを廻る惑星の軌道が、地球からの視線上に重なっているなら、惑星が主星の前面を横切る際に、光度がわずかに減光するはずです。
 この周期的な明るさの変化から系外惑星を探す方法を 「
トランジット法」 と言います。

 HD 209458 は、ペガスス座に位置する、何の変哲もない8等級の黄色矮星です。スペクトル型は私たちの太陽に似ていて、表面温度も 6000K です。地球からの距離は 150光年です。
 しかしその明るさが 3.5日周期で 2%暗くなっていたのです。
 1999年に
太陽系外惑星としては初めて恒星面通過が観測され ました。
 その惑星は
オシリス (HD 209458 b) と名付けられました。

 現在では、この惑星には酸素と炭素が存在することがわかっています。また、主星からの恒星風によってガスが吹き飛ばされ、彗星のように尾を引いているであろうと考えられています。