てんびん座  Libra
   広さ 538.1平方度   南中日 7月06日

系外星雲

NGC5595 14h21m05−16゚30' 11.9等 Sc型
 とりあえず 5cmで見えます。25cmで、細長い姿が楽しめるでしょう。
 5'離れて
NGC5597 (12.2等)が続く。
NGC5728 14h39m06−17゚03' 11.9等 Sb型
 8cm以上でわかる。
NGC5812 14h58m02−7゚16' 12.0等 E1型
 8cmで存在だけがわかります。25cmで小円形の姿がようやく判別できる。
NGC5861 15h06m04−11゚08' 11.9等 Sc型
 8cmでかすかにわかります。15cmでよく輝き、長円形の形が判別できるようになります。

球状星団

NGC5897 15h17m00−21゚01' 7.3等
 てんびん座の逆くの字の一番南側にあたるσ星の北東 5度ほどの場所で輝く球状星団で、視直径は大きいのですが、星の密集度が低く、しかも明るい星が少ないために、非常に見つけにくい淡い星団です。
 しかし密集度が低い分、まばらで大きく広がっている ので、小型の天体望遠鏡でも中心付近まで簡単に星に分解することができます。
 パロマ山天文台で撮影した写真には、球状星団か散開星団か区別が付かないほど散漫に拡がった集団として写っていました。
 南天に低く,日本での見頃はちょうど春がすみから梅雨の時期にあたるため、なかなか楽しむチャンスに恵まれません。
 夜空のコンディションによっては、晴れているのに全く観測出来ないこともあります。
 地球からの距離は 4万5000光年です。

重星

Sh179 6.4−7.0等。
 5cmで良く分離しますが、10cm以上で、伴星もまた重星であることが知れます。
μ星(β106), 5.8−6.7等。
 8cmで分かれる。伴星の色は鮮やかな青。
α星ズベンエルゲヌビ) 2.8−5.2等。
 視力が良い人なら肉眼で分離できますよ。ただし、条件の良い日ならね。
 双眼鏡で見ると、いかにも二重星という姿が鑑賞できてうれしい。 
Sh190 5.9−8.2等。
 5cmで良く分離します。現在離角は拡大中。人によって色の感想がまちまちなのが面白い。
 主星は黄橙色または橙色または紅色または黄白色という人あり。伴星は薄紅色または紫色または青色。さて、あなたにはどんな色に見えますか。
ι星 4.5−6.2等。
 複雑な多重星です。
 肉眼では4.5等級の単独星に見えますが、双眼鏡で覗くと、離角の大きい 6等級の伴星(25番星)が目に入ります。
 8cm以上の望遠鏡なら、主星がさらに 9等級の伴星を伴っているのがわかるでしょう。
 そこでがんばって倍率を上げてみてください。この暗い伴星自身が、一対の重星であることがわかってくるのです。
673 7.0−7.1等。
 5cmでたやすく分離。ともに青味がかっている。
Σ1962 6.5−6.6等。
 5cmで分離する。伴星の色は黄色。

変光星

δ星 4.8〜5.9等 アルゴル型。周期 2.327日。
 明るいので、双眼鏡でもその光度変化をたどることができます。
 初めて変光星観測を経験してみようという人には、うってつけの教材ではないでしょうか。
RS 7.0〜13.0等。 ミラ型。周期 217日。
RU 7.4〜14.2等。 ミラ型。周期 317日。

特異天体

β星ズベンエスカマリ) 2.7等
 てんびん座で最も明るく、望遠鏡で覗くと緑色に輝く、非常に美しい星です。
 そもそも星の色は、その表面温度によってスペクトルの強弱が決まります。その中で
緑色の星 というのは、意外にも実は数が少ないのです。
 あなたも一度は覗いてみてはどうでしょうか。
 ところで、ギリシャ時代末期まで、ここは独立した星座ではなく、さそり座の一部でした。
 その古い記録を紐解くと、ちょっとした疑問にぶつかります。

 今から 2100年前、ギリシャの天文家
エラトステネス が、(当時は) さそり座の中で最も明るい星 であると記録しており、その 350年後、星座を分類した トレミー(プトレマイオス)も、さそり座の1等星 アンタレスと同じ明るさ であると書き残しているのです。
 かつて1等級の明るさを誇っていたβ星が、なぜ現在の 2.7等星まで光度を落としてしまったのでしょうか。その原因は何?
 いや、逆にアンタレスが増光したのだという人もいるのですが、トレミーの時代にアンタレスが2等級以下であったという記録もありません。
 未だに謎とされています。