おもしろ科学手品講座

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・・・ 手前に飛び出す不思議なサイコロ ・・・
 

資料提供:立命館大学人文学部心理教育学博士 北岡 明佳       講座指導:諫早市多良見町 子ども科学てじな講師 田浦 和憲・・



【 材料 】 びっくりキューブの型紙を印刷した厚紙 はさみ のり

【 つくりかた 】 
下の図形を厚い紙に印刷し、折り目を「谷折り」にし、のり付けして「びっくりキューブ」を作ります。
・・ 点線の部分はすべて「山折り」ではなく「谷折り」ですので、真ん中がへこんだ、妙な形のものができます。

【 あそび方 】 びっくりキューブを右図のように左手に持ち、片目を手でふさいだままじっと見つめていてください。
 しばらくすると、中央はへこんでいるはずなのに、なぜか 手前に飛び出して、立体的(りったいてき)なサイコロの形 に見えてきます。
 片目は閉じるより、開けたままふさいだ方が良いですよ。長いこと頑張ってもなかなか飛び出さないときは、上の面が明るくなるように下方から光を当てると、見えやすくなります。

 左手の指が模様に重なっていると、感覚が邪魔されます。できるだけ指が後ろに隠れるような状態で持ちましょう。
 不思議ですね。立体的(りったいてき)に見えたら、そのままほんのちょっと左手を上下左右に回転してみてください。
キューブが摩訶不思議(まかふしぎ)な動きをしている ように感じられますよ。

  

【 原理 】 私たちは普段(ふだん)、両目からの 視差(しさ)を無意識に判断することで、物の距離を認識(にんしき)しています。
 

 遠くの風景に対して、手前に立つ人の像(ぞう)の位置が、右目と左目でわずかにずれて見える、その映像を、脳が自動的に分析(ぶんせき)をしてくれるから、人までの距離が掴(つか)めるわけです。

 片目をふさいでしまうと、この距離の判定ができませんので、キューブは中央が凹(へこ)んでいるようにも、飛び出しているようにも見えるのです。

 しかしわたしたちは、生活の中で「サイコロという物は当然手前にふくらんでいる。」という 常識にとらわれている ので、つい手前に飛び出した立体に見てしまいがちなのです。

【 発展 】  わたしたちが無意識に両目を使って距離を測っていることは、
もうひとつ簡単な実験でも確かめられます。

 まずね、顔の前で両腕を前方に一杯に突き出して、両手の人差し指の先端を接触(せっしょく)させてみてください。
 はいはい、簡単でしたか。

 それじゃあね、今度は片目を閉じたままて、同じことをしてみませんか。
 ほぉら、意外に難しいでしょう。両手の人差し指を近付けていくと、素通りしちゃいませんでしたか?
 先端を一発でぴたっと合わせるためには、あなたの脳に、両目からの視差情報が送られている必要があるのです。

 

【 上のびっくりキューブの型紙を手に入れるには 】
図の上でマウスを右クリックし、「名前をつけて画像を保存」を押します。

または、ここをクリックしてもダウンロードできます。

 

もっとくわしく知りたかったら 「作ってふしぎ!? トリックアート工作」 第6ページ 北岡明佳 グループ・コロンブス 著 あかね書房 \1500
または 「科学手品18」 動くキューブ 小田 肇 著 株式会社テンヨー
または 「科学でゲーム できっこないさ」 第65ページ コブ/ダーリング 著 さえら書房 \1133
または 「長崎市科学館祭典2007」 

写真は佐々町民センター おもしろ科学手品講座にて

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