おもしろ科学手品講座 |
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フォークやじろべえに挑戦 | ・・・ |
講座指導:諫早市多良見町 子ども科学てじな講師 田浦 和憲 |
【 材料 】 10円玉:1個 金属製フォーク:2本 ガラスコップ:1個(紙コップは不可) |
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【 あそび方 】 フォークの四つの刃(は)の真ん中に十円玉を刺して、2本のフォークを固定し、 |
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・・ | それをコップの縁(ふち)に乗せてやじろべえを作ります。 最初は十円玉の端を指で支え、手前に倒れそうなときには2本のフォークを少し拡げ、向こう側へ倒れるときにはフォークを手前側へすぼめるなど、しばらく練習を積んでみてください。 全体がコップの外に出ているのに 落ちないでつり合う姿 はとても不思議ですね。 |
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【 原理 】 特別に何の仕掛けもありません。 |
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・・ | フォーク1本の
重心(じゅうしん)は、指に乗せて見るとわかるように、ほぼフォークの中心の位置にあります。 フォーク2本と十円玉を組み合わせたとき、上から見てフォークの中心を結んだ線が 支点 より内側を通っていれば、全体の重心が支点の真下に来るのでやじろべえになるのです。 ただしコップによっては、飲み口が丸く整形(せいけい)されているために、十円玉が乗りにくい場合があります。その時はコップを裏返して、底の縁(ふち)に乗せてみてください。 |
【 発展 】 たとえばこれを机の天板(てんばん)の端でおこなったと考えます。 |
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・・ | もしも上から見て装置全体が机をはみ出していたら、これは誰がどう考えたってそれで静止するはずはないんです。 全体の重心が机の内側にかかるためには、少なくともフォークの後ろ半分は天板(てんばん)の端の線より中に入っていなければなりませんよね。 |
・・ | この実験は、それを コップの端に乗せた ところがポイントなんです。 コップの外にあると、まるで全体が支点の外にあるように感じてしまいますよね。言わば人間のちょっとした錯覚(さっかく)を利用しているわけです。 |
もっとくわしく知りたかったら 「子供に受ける科学手品77」 第26ページ 後藤道夫 著 講談社ブルーバックス 820円
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