おもしろ科学手品講座

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牛乳パックにだまされてる?

    講座指導:諫早市多良見町 子ども科学てじな講師 田浦 和憲



【 材料 】  1000mlの牛乳パック(コーヒー、ジュースでも可 )、定規、水

【 はかりかた 】 
 1g(1000ml)入りの牛乳パックを準備します。中身は空(から)にしておきます。
 1gという体積は、ほかの言い方で 1000cm3(りっぽうセンチ)とも言いますよね。もう習いましたか?
 じゃあその基本単位の
cm3(いち立方センチ)って、そもそもどんな大きさでしょう。それは、たて・横・高さがそれぞれ1cm(センチメートル)のサイコロ(立方体)があったとして、その体積(たいせき)のことです。うわぁ、小さいサイコロですね。

 ですからこの牛乳パックにはその
1000 倍の体積の牛乳があると言うわけです。ふーむ、本当でしょうか。
 ではその 縦、横、高さ を正確に測って体積を計算してみましょう。
 上部の三角屋根形の蓋(ふた)の部分には牛乳は入っていませんから、この部分の体積は無視します。だってもしここにまで牛乳がいっぱいに詰まっていたとしたら、キャップを開けた途端(とたん)に牛乳が飛び出してしまうはずですからね。

 体積は「縦の長さ×横の長さ×高さ」ですよね。さあ自分の家にメーカーの異なる何本かのパックがあるなら、それも全部で測ってみてください。いくらになりましたか。
 市販(しはん)の牛乳パックはほとんど 7.0 cm×7.0 cm×19.5cm=
955.5 cm3 ではないでしょうか。
 あらら、これじゃ足(た)りない ですよね。どのメーカーのパックもほとんど同じです。
私たちは 全ての飲料メーカーにだまされている のですか。これじゃ立派な詐欺商品じゃないですか!。
 さて、メーカーはなぜ 1g より小さなパックを使っているのでしょう。


【 たねあかし 】  
 
 牛乳パックをふたつ並べて、1方(いっぽう)のパックにだけ水を満タンに入れてみましょう。両者を良〜く見比べてみて下さい。わかりましたか。
 そう、中身を満たすとパックは、
少し 膨(ふく)らんでいる ではありませんか。それだけ計算した体積よりも余計(よけい)に水を入れることが出来たのです。
 中身を入れたときのこの膨らみを見越して、メーカーさんは丁度 1000 cm3 が入る大きさのパックを使用しているのですね。
 もし断面が 7.0 cm×7.0 cm の空(から)のパックなら、体積を 1000 cm3 にするには高さは 20.5cm 以上必要です。でも膨らみを考慮(こうりょ)するなら、高さは 19.5cm で充分なのです。
 このわずか 1cm の違いですが、何千万本もパックを製造する際の余分な材料費は、メーカーにとって無視できないと思われるのです。

 

 

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