おもしろ科学手品講座 |
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・・ | 法隆寺芯柱の謎にいどむ | ・・・ |
講座指導:諫早市多良見町 子ども科学てじな講師 田浦 和憲・・ |
奈良の法隆寺(ほうりゅうじ)は紀元607年に建てられ、世界最古の木造建築物と言われています。 地震が多いこの日本で、高さ30mを越す五重塔が、1400年間も壊れずに現在まで残っていることは、奇跡としか言いようがありません。 【 材料 】 画用紙 厚紙(台紙用) ダブルクリップ はさみ のり カッターナイフ |
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【 つくり方 】 |
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・ | 画用紙(または厚紙)を右図のように切り取ります。 厚い台紙の上にのりでAの足を固定し、その上にBを貼(は)り付けます。 たった2段の塔ですが、これを法隆寺の五重塔(ごじゅうのとう)だと思ってください。 |
【 あそび方 】 |
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・ | さて奈良地方に地震が起きました。台紙ごと横に揺(ゆ)らしてください。 地震と同じくらいの振動数( 1 秒間に 2〜3 回)で激しく揺らします。 二つの塔はとても大きく揺れるので、もし中に人がいたらとても助からないでしょうね。 次にひとつの塔にだけ「芯柱(しんばしら)」を取り付けましょう。 |
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【 原理 】 |
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・ | 五重塔には中心に一本の太い柱が吊るしてあり、これが地震の時に塔本体とは逆向きに動いて、変形や揺れを抑制(よくせい)するはたらきをしています。
このような柱を 芯柱 と言いますが、1300年前の宮大工たちがこうした効果を知っていたとは驚きです。 このような芯柱を使った 免震(めんしん)構造 は、東京タワーや東京スカイツリーなどでも取り入れられています。 |
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東京タワー |
【 「法隆寺の謎」の型紙を手に入れるには 】
もっとくわしく知りたかったら Newton別冊「理系脳を育てる実験と工作」 第80ページ 日本ガイシ ニュートンプレス社 \1000
または 「子供に受ける科学手品77」 第122ページ 後藤道夫 著 講談社ブルーバックス \820
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