おもしろ科学手品講座

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・・・・・・ 交差点に灰色の幽霊を見た ・・・
 

講座指導:諫早市多良見町 子ども科学てじな講師 田浦 和憲


【 材料 】 厚紙 黒のマジックインキ

【 あそび方 】 
右のような画像を大きな紙に書きます。
・・  さて、白い道が交叉している交差点(こうさてん)に、灰色のぼんやりした点 が見えて来ませんか。
 「じゃあその灰色さんをもっとよく見てみよう。」と思って、あるひとつの交差点にしっかり注目(ちゅうもく)して下さい。すると
灰色の点は消えてしまいます。
 注目するのをやめるとまた点が表れます。まるで幽霊(ゆうれい)のようです。

【 原理 】
 黒い正方形の辺(へん)の部分では、明るさの違いが大きいために白い線が明るく見えます。
・・  とりわけ交差点の部分では白の面積が広いので、人間の目が自然にそれを補(おぎな)おうとするため灰色に見えるのです。正式には「陰画残像(いんがざんぞう)」と呼ばれています。錯覚(さっかく)の不思議(ふしぎ)と言うほかありません。

 技術が進んだ現代のデジタルカメラでは、画面全体の明暗を自動で調整していますが、このように画面の部分部分での微妙な調整能力は、まだ実現できていません。
 
私たちの身体ってなんて良くできているのでしょう。

 

 その交差点を注目すると灰色の点が消えるのは、私たちの目の構造(こうぞう)に原因があります。
 眼球(がんきゅう)の裏側にある網膜(もうまく)には視神経乳頭(ししんけいにゅうとう)と呼ばれる部分があって、そこから視神経(ししんけい)の束(たば)が眼球壁(がんきゅうへき)を貫(つらぬ)いて脳へと出ていきます。
 ですからこの一点にだけは網膜(もうまく)がありません。物を正面から見つめてちょうどここへ光が集まったときには、
盲点(もうてん)となってしまうのです。

 私は天文台で星空解説のボランティアをやっていますが、淡(あわ)い星雲(せいうん)を望遠鏡視野(しや)の真ん中に導入(どうにゅう)していても、見慣れていない人はなかなかそれと気が付かないようです。

 私が「正面から見つめないで、ちょっと目を逸(そ)らし気味(ぎみ)にするとぼんやり見えてきますよ。」と言うと、「ああ、あった。見えてきました。」と喜んでもらえます。
 ものごとは正面から見るばかりでなく、時にはちょっとひねくれて斜(なな)めから見るとよく見えることもある、ということです。

 

【 上の交差点図を手に入れるには 】
図の上でマウスを右クリックし、「名前をつけて画像を保存」を押します。

または、ここをクリックしてもダウンロードできます。

 

もっとくわしく知りたかったら 「科学手品18」 交差点の幽霊 小田 肇 株式会社テンヨー

写真は佐々公民館 おもしろ科学実験講座にて

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