おもしろ科学手品講座

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あなたもわたしも「人間電池」
 

講座指導:諫早市多良見町 子ども科学てじな講師 田浦 和憲

【 材料 】 金属製スプーン アルミホイル(幅3cm,長さ30cmくらい) あなた

【 あそび方 】 
アルミホイルを細長い棒(ぼう)状に折り、金属製スプーンとを並行に持って舌に付けてみます。何も味はしませんよね。そのままスプーンとアルミホイルの手に持った方の端(はし)を接触させてください。苦いような味 を舌で感じるはずです。
 
【 原理 】 イタリアの物理学者ボルタ(Count Alessandro Volta)によって人類史上最初の電池が製作されたのは 1796 年のことです。これは希硫酸(きりゅうさん)の溶液中に亜鉛(あえん)板と銅(どう)板を浸したもので、「ボルタの電池」と呼ばれています。

 要するに電解液(でんかいえき)の中にイオンになりやすい2種の金属が入っていれば電池になるということです。なぁんだ、原理は単純なんですね。

 人間の体液(たいえき)には塩分やミネラルなどの電解質(でんかいしつ)がたくさん溶け込んでいるので、非常に電気を良く通します。つまりこの実験では あなたの身体が電池の役割をしわけです。その時に流れた電気が舌の味蕾(みらい:味を感じる細胞)を刺激して、苦い味がしたのです。


 ただしこうした実験で流れる電流はとても微弱ですから、あなたたちが幼い弟や妹と一緒に遊んだとしても、全く危険はありません。ご心配なく。

 もし精密な電圧計があれば、右のように両手を銅板と亜鉛板に乗せるだけで、あなたの起電力(きでんりょく)を計ることができます。平均すると人間の起電力はほぼ 0.7 ボルトくらいだそうです。
 あ、この電圧を測る単位「ボルト」も、ボルタさんの名前から採ったのですよ。
 

 えー、精密な電圧計が一家に一台なんてあるわけないよ。そうですね。でももしお父さんがテスター(簡易テスターで構いません)をお持ちでしたら、一番低いレンジの電圧測定設定にしておいて、端子を両手で握ってください。
 ほんの僅(わず)かですが、針が振れるところは見ることが出来ます。

 この体内電池の起電力は、同じ人でもそのときの心臓の鼓動や汗の量などによって、わずかに変わります。
 「嘘(うそ)発見器」は、この微弱な電流が、神経の収縮や発汗作用によって微妙に変化する原理を利用しているのです。

 

もっとくわしく知りたかったら  実験で楽しむ物理2 「歌うワイングラス」 第33ページ  ロバート・エンリック 著  丸善株式会社 1,600円
または 「子供に受ける科学手品77」 第90ページ 後藤道夫 著 講談社ブルーバックス 820円

 

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