おもしろ科学手品講座

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・・・・・・ びっくり通り抜けリング ・・・

講座指導:諫早市多良見町 子ども科学てじな講師 田浦 和憲


【 材料 】 曲がるストロー,糸,キーホルダーリング(またはブレスレット),カッターナイフ

【 つくり方 】 
曲がるストローの短い方の下3分の1あたりに、カッターで小さな四角の窓を開けます。
・・  その窓から出口へ糸を通し、長さ20cmくらいの輪にします。
 ストローの長い方から強く息を吹き込むと、糸がきれいな輪になって
クルクルと回転 を始めます。

【 あそび方 @ 】
 上手く回転させるためのコツは、
・・ @ 窓の切り口を ヤスリなどで滑らかに しておくこと。
A 糸は軽い方が良いのですが、あまりに細い糸ではうまく行きません。裁縫で使う「しつけ糸」か、または細めの「たこ糸」などが良いようです。
B 糸の
結び目は引っかからないように 小さくしてください。または結ばずに少量のボンドで固めるのも良いでしょう。
   穴の大きさや糸の太さなど、いろいろと工夫しましょう。
 どうしてもうまく回転しない場合は、穴が横を向くようにストローを曲げると解決する場合があります。

【 あそび方 A 】
 お友だちに対して横向きになり、糸の輪がよく見えるようにして、
・・ 水平に構えたキーホルダーリングで糸の輪を横向きに切るように近付けます。

 リングが糸に触れると、なんと糸は リングをすり抜けて中へ入ってしまいます。
 リングを出したり通過させたりしてこの不思議な現象をじっくりと見せてあげて下さい。


【 原理 @ 】
 ベルヌーイの定理」というのがあります。
・・  それは、「空気や水などの流体は、速さが速いところほど、圧力が低くなる。」というものです。

 ストローの中の強い空気の流れで、穴の付近の気圧は下がっています。
 そのため外からの大気圧で糸はストローの中へと引き込まれるのです。
 この現象だけでもお友だちの眼は釘付けになります。
・・
 実は、あの重たいジャンボジェット機が空中高く舞い上がれるのも、このベルヌーイの定理のよるものなのです。
 飛行機の翼の断面は、上図のようになっていますね。その結果、翼の上面に沿って流れる空気の方が、翼の下面の気流よりも速度が大きくなります。

 つまり上側の気圧の方が下側より低くなるために、翼には上向きの力がかかり、飛行機は上昇するのです。
 この上向きの力を
揚力(ようりょく) と呼んでいます。

【 原理 A 】
 リングが糸を通過するように見えるのは、
・・ 高速で回転している糸が、リングに触れた瞬間にすばやく内側に入り込むためです。一瞬の出来事なので、まるで糸が直立したままリングをすり抜けたように見えるのです。原理がわかっても、やはり見ていると不思議です。

 注意事項 】
・・ ただしこの遊びは、長くても10分くらい で切り上げてください。
人間は長時間強い息を吐き続けると、頭の血管が圧縮され、何人かが頭が痛いと言い出す場合もあります。
 

 

もっとくわしく知りたかったら 「子供に受ける科学手品77」 第168ページ 後藤道夫 著 講談社ブルーバックス 820円
または 「科学手品18」 リングスルーリング 小田 肇 著 株式会社テンヨー

 

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